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オリジナル魔物 『赤と緑のワイバーン』

今回は、過去に作った魔物と、その時に使ったセッションを紹介したいと思います。

命中などのデータがメモ帳からコピペするとズレてしまったので、調整してみましたが、崩れてしまいました、次回から少し工夫を考えてみます。 

 

 

 

Lv9 赤い鱗を持ったワイバーン


知能:低い
知覚:五感
反応:敵対的

言語:なし

生息地:不明

先制値:16
知名度/弱点値:9/16 ※

弱点:雷・水・氷属性ダメージ+2

移動速度:17/34(飛行)

生命抵抗力:10(17)
精神抵抗力:9(16)

部位数:4
コア部位:頭部

攻撃方法  命中力    打撃点  回避力  防護点  HP MP
牙(頭部) 12(19)2d+12  11(18)   9           65  0

攻撃方法       命中力  打撃点    回避力     防護点    HP MP
鉤爪(右翼)10(17)   2d+9      8(15)          5           35  0

攻撃方法       命中力  打撃点    回避力    防護点     HP MP
鉤爪(左翼) 10(17)2d+9 8(15)        5          35  0

攻撃方法       命中力  打撃点    回避力   防護点     HP MP
尻尾(尻尾) 11(18)   2d+8      7(14)        6           40 0

 

●全身

◯炎無効

◯怒り

緑の鱗を持ったワイバーンが死亡した時、全部位の打撃点を+4します。


◯繊細な戦利品

[部位:右翼][部位:左翼]のHPを0以下にした数だけ、[赤い飛竜の翼]の戦利品を得ます。
[部位:尻尾]のHPを0以下にしたとき、そのダメージが刃を持つ武器による攻撃であった場合に限り、[赤い飛竜の尻尾]の戦利品を得ます。


●頭部

〆炎のブレス 10(17)/生命抵抗力/半減

「射程20m」「形状:射撃」で「対象:1体」に炎の塊を吐き出し、対象に「2d+15点」の炎属性の魔法ダメージを与えます。
この能力は連続した手番に行うことが出来ませせん。

●翼

◯飛行Ⅰ
命中力と回避力に+1します。
この効果は、[部位:右翼][部位:左翼]のいずれかの部位のHPを0以下にした場合失われます。

●尻尾

☑テイルスイープ 
自身の存在する乱戦エリア内の任意の五体までに、尻尾での攻撃を行います。
この能力は連続した手番には使えません。

 

戦利品

自動 赤い飛竜の翼(1200G)
自動 赤い飛竜の尻尾(2500G)

2~6 赤い鱗(800G/赤A)
7~10 赤い甲殻(1600G/赤S)
11~12 赤い飛竜の骨髄(4000G/赤S)
13  赤い飛竜の逆鱗(10000G/赤SS)

 

Lv9 緑色の鱗を持ったワイバーン


知能:低い
知覚:五感
反応:敵対的

言語:なし

生息地:不明

先制値:15
知名度/弱点値:9/16 ※

弱点:雷・水・氷属性ダメージ+2

移動速度:17/34(飛行)

生命抵抗力:11(18)
精神抵抗力:10(17)

部位数:4
コア部位:頭部

攻撃方法      命中力      打撃点      回避力 防護点   HP MP
牙(頭部)   11(18)  2d+8       10(19)   10         85  0

攻撃方法      命中力      打撃点      回避力 防護点   HP MP
鉤爪(右翼) 9(16)      2d+7        7(14)      8          45  0

攻撃方法      命中力      打撃点      回避力 防護点  HP MP
鉤爪(左翼) 9(16)      2d+7        7(14)      8          45  0

攻撃方法      命中力      打撃点      回避力 防護点  HP MP
尻尾(尻尾) 13(18)      2d+10      9(16)      8       55 0

 

●全身

◯炎無効

◯怒り

赤い鱗を持ったワイバーンが死亡した時、全部位の打撃点を+4します。


◯繊細な戦利品

[部位:右翼][部位:左翼]のHPを0以下にした数だけ、[緑色の飛竜の翼]の戦利品を得ます。
[部位:尻尾]のHPを0以下にしたとき、そのダメージが刃を持つ武器による攻撃であった場合に限り、[緑色の飛竜の尻尾]の戦利品を得ます。


●頭部

〆炎のブレス 10(17)/生命抵抗力/半減

「射程20m」「形状:射撃」で「対象:1体」に炎の塊を吐き出し、対象に「2d+15点」の炎属性の魔法ダメージを与えます。
この能力は連続した手番に行うことが出来ませせん。

●翼

◯飛行Ⅰ
命中力と回避力に+1します。
この効果は、[部位:右翼][部位:左翼]のいずれかの部位のHPを0以下にした場合失われます。

●尻尾

☑テイルスイープ 
自身の存在する乱戦エリア内の任意の五体までに、尻尾での攻撃を行います。
この能力は連続した手番には使えません。

☑サマーソルト
打撃点を+4します。同時に、自身の回避力判定に-1をします。

▽尻尾の毒/11(18)/生命抵抗力/消滅
☑サマーソルトでの攻撃が命中した場合、対象は30秒(3ラウンド)の間、「2d」点の毒属性ダメージを与えます。

 

戦利品

自動 緑色の飛竜の翼(1200G/赤S)
自動 緑色の飛竜の尻尾(2500G/赤S)

2~6 緑の鱗(800G/赤A)
7~10 緑の甲殻(1600G/赤S)
11~12 緑色の飛竜の棘(4000G/赤S)
13  緑色の飛竜の逆鱗(10000G/赤SS)

 

 

 

なぜ初回にこれを紹介したのか、という便宜を図ると。

実際にオリジナルモンスターを作らないといけない状況というのが、自分の卓だと、バルバロステイルズに載っているLv帯じゃ全く歯が立たなくなった時にやむを得ずといった場合なんですね。

なので、Lv18の雑魚ドゥームや、Lv28のHP999の敵などを一番最初に出すというのも気が引けて、低レベル帯で作ったのに何があったかなー、と漁った結果がこれでした。そこそこウケも良かったので、折角なので形になるよう作りなおしてみました。

正確にはオリジナルではありませんが、ご愛嬌を。

 

 

数値的にLv的にやや強めな気もしますが、攻撃障害が無い敵なんてこのぐらい殺意があっても良いじゃないか、と雑に設定していますので活用する場合は注意してください。

 

 以下は、これらのモンスターを使った単発セッションです。

良ければ使ってください。

 

 

 

~簡単なミニセッション~ 適正Lv7前後。四人前後。

 

 

冒険者の店から、冒険者である君達に依頼が来る。内容はいたってシンプルで、魔物の退治といった内容だ。
君達が引き受けるというのならば、店のマスターは詳細を話してくれる。

 

ある村に、森に何やら凶暴な幻獣が住み着いてしまった為、それを討伐して欲しいとのことだ。

現在村に直接的な被害は無いものの、このままでは安心して夜も眠れず、また狩りにも出ることが出来ない。村民ではどうすることもできないので、こうして近隣の冒険者の店へと村民が金を出し合ったというわけだ。

 

報酬は総額で5000G。おそらくこれ以上は出ないだろうが、それでも不満なら直接交渉することだと言われる。

村までは馬を走らせれば、半日程度で着くとのことだ。(この辺りは、現在冒険者が居る店の設定に不自然じゃないよう調整すべきだろう)

 


村の名前は、コンカープ村というらしい。
PC達にとっては馴染みの無い村だが、見識判定15に成功すると、村の情報がわかる。GMは開拓中の村だろうが、雪山にある村だろうが、温泉のある村だろうが自由に紹介して貰って構わない。

君達は無事に村へ辿り着く。PL達が戦闘を望むようであれば、道中適当に魔物を討伐しながら進んで貰って構わない。

辺境の村であるため、村民は君達を不思議な目で眺めてくるが、君達が依頼を請け負った冒険者だということを明かすと村民は非常に歓迎してくれる。

村長が君達を出迎えてくれる。(若いエルフの青年だろうが、お婆さんだろうが、エルフの女性だろうが、自由に設定して構わない)

 

そして、彼が言うにはこうだ。


・現在、この村から少し行った先にある森に幻獣が二匹住み着いてしまって近付けなくて困っている。


・聞きかじった知識だが、あれはワイバーンの類ではないかと思うが、確証はない。

 

・村の外れに、魔法使いの男が住んでいたのだが、幻獣は彼の家からいきなり現れ魔法使いの男を食い殺し森へと去っていった。


・一応、彼の家を調べてみたが、読めない資料ばかりでさっぱりだった。(おそらく魔法文明語で書かれたものだと示唆しても構わない)

と言った情報を話してくれる。また、宿と食事はすべて村で用意するとも伝える。村長の言動からは少し焦った様子が感じられ、一刻も早く討伐して欲しいという姿が伺える。当日宿泊する分には構わないが、何日も悠長に滞在することはできないだろう。


→魔法使いの男について尋ねられた場合。

 

・村の外れに住んでいて、殆ど村民と交流を持つこと無く魔法の研究をしていた。村民は不気味がって近づくことはなかった。
・彼の作る薬は辺境の村には貴重であり、薬と食材や生活用品を交換し互いに有益に暮らしていた。
・特に村民に危害を与えたりといったことはなかった。(アンデッドの発生等も無い)


→報酬について交渉された場合。

 

・これ以上Gで支払うことは村の懐事情としてできないだろう。(真偽判定を行っても構わないが、逆立ちしてもこれ以上は出ないことが伺える。
・代わりに、死んだ魔法使いの遺品や薬を持って行って貰っても構わない。
・また、保存食を人数分と、狩り人が狩りに使う〈閃光石〉というアイテムを2個くれる。(AW85、CG150) ※これはGMがPCのレベルと魔物の強さを加味した上で支給するか否かを判断して欲しい。


→森について尋ねられた場合。

・基本的に動物しか出ず、安全な森である。(GMは、戦闘の必要性を感じれば、たまに危険な動物や植物が出るという風に変更しても良い。
・移動には特に弊害も無く、数時間もあれば行える。

・探索をすれば、特産品が取れるので取ってきた場合村で買い取るとのこと。

この特産品がキノコなのか、タケノコなのかなどは自由に決定して良い。
探索目標値14に成功すれば、2d個その特産品が手に入る。特産品は一つ50Gで売却可能。


以上の情報が収集できれば、自然と宿屋で泊まる用勧めると良い。
魔法使いの男の家を調べる必要性はナチュラルに強調すると良い。(しなくとも、間違いなくするではあろうが)

 

その魔法使いの家は、村の外れまで歩けばすぐである。

魔法使いの家で探索判定を行うと以下のものが手に入る。

達成値が10以上の場合:〈研究資料〉が手に入る。

見識判定12(またそれに類する判定)に成功すると魔法文明語の読文可能なPCは以下の情報を読むことが出来る。

 

・魔法使いは、独自の召異魔法を研究しており、魔神とは別の次元を発見し、その次元から魔物を呼び出す研究を続けていた。あまりにも革新的な発見だと自負する記述があり、それを他人に横取りされない為に辺境の村で研究をすることを決めたことも書かれている。

 

・呼びだそうとしていた魔物の情報が断片的に手に入り、魔物知識判定が可能になる。GMは今回戦う魔物が通常のワイバーンでは無い事を伝える。詳細なデータを要求された場合、実物を見てみなくてはわからないと断る。どうしても不満が溜まるようであれば、データの知名度を活用し公開しても良い。

 

・また、文献判定及び宝物鑑定、目標値15に成功すると、これらの資料が5000Gで売却が可能なものだとわかる。また、詳細な研究成果は、難解な魔法文明語や独自のワードが多く使われており、専門の機関や高名な魔導師に依頼しなくては解読が不可能であることもわかる。


達成値が15以上の場合:〈研究資料〉に加えて〈回復ポーション〉や、〈解毒剤〉が手に入る。回復ポーションは薬草とキノコを独自に組み合わせ、更に蜂蜜で強化したもので、威力40に、「冒険者Lv+知力B」で回復することができる。〈解毒剤〉は達成値21以下である毒を解毒することができる。GMは人数に合わせて数を調整しても良いし、1dでランダムに決めても良い。また、飲んだ後何故かガッツポーズを取りたくなることがわかっても良い。


これらのものが手に入れば、有益なものは無かったとGMは明示し、森へと移動を勧める。

薬類が手に入らなかった場合は、再度挑戦させ、それでも失敗した場合、役に立ちそうなものは風化して無くなってしまったことを伝える。

 

森へと移動すれば、適当な遭遇の描写を挟み、戦闘を開始する。

無事に勝利し、それらの戦利品を村長のもとへ持ち帰れば、村長は君達に心の底から感謝の言葉を述べ、報酬を支払う。これでセッションは終了だ。剣のかけらは最初から積まれたものと計算しても良いし、これらのデータに積んでも良い、GM判断で調整をして欲しい。また、称号になんとかハンターというのを与えても良いだろう。

 

なお、最後に。戦闘に勝利した後は、Youtube等で検索した件のBGMを流し、探索判定を行わせる事を推奨する。

 


~セッションの留意点~

 

・全体的にどのぐらいパロらせるかというのは、PL達の察した様子に合わせて臨機応変に調整した方が良いです。
自分が実際にGMをした時は、赤と緑のワイバーンという情報だけではあまりPLは気付いていなかった為、極力悟らせる要素を出さずに進めました。実際に登場した際のウケは良かったです。特産品のキノコも最後に探索で出現させました。

逆に、序盤から勘付かれていれば、回復ポーション辺りのネタも積極的に入れていくと良いかもしれません。空気で判断ですね。


・閃光石を使うとかなり有利になるので、低レベル帯で使いたい場合や、出落ちで戦闘をサクッと終わらせたい場合に活用すると良いでしょう。

・資料は必ず発見させるよう誘導させてください。異界のものが一発で魔物知識出来てしまうのも可笑しな話だと思うので、理由付けとして欲しいです。
スカウトが一枚しか居なければ、風化した建物として屋外としてレンジャーでも良い、セージ技能で紙の束が資料だとわかった、等工夫しても全然良いと思います。
魔物知識をシステム的に割りきるのであれば、それはそれでも良いかもしれません。

・判定の目標値はサブ技能の充実具合から調整した方がスムーズに行くと思います。隠す理由も特に無いので、基本的に全て情報も物資もあげる位の設定で良いと思います。

・個人的なポイントなのですが、最後のBGMは是非欲しいですね。

・直接的な表現は避けまくりましたが、自分が実際にやった時は戦利品はガッツリそのままでした。実際に回す場合はそっちのほうがいいかもしれません。

・至極当然ですが、元ネタがわからなければダダすべり間違いないと思うので、身内で行うのがベストです。