SW2.0のサプリメントを真剣に紹介してみる
SW2.0にあるサプリメントって一杯ありすぎるし、値段も安くはないし……と言う状態なので、何を買うべきか混乱している方多いと思います。自分もそうでした。
友人は、最初にフェアリーガーデンを買うという悲劇を引き起こしたりしていたので、そんなことが起きないように真剣に紹介してみたいと思います。
最初に
SW2.0のサプリメントには大きく分けて三種類ある
・夏の大型サプリ
・バトルキャンペーンブック(春の大型サプリ)
・博物誌(地方誌)
の三種類あります。基本ルールブックしか所持していない場合は、まず『夏の大型サプリ』を揃えるべきです。
今回は、『夏の大型サプリ』をメインに触れながら、説明していきたいと思います。
この三種類の大まかな説明をしますと。
『夏の大型サプリ』……新しい種族、魔法、技能と言ったデータが追加されたり、ルールがより遊びやすく整備されたもの。SW2.0をより深く楽しむことができる。
例:アルケミスト・ワークス/バルバロステイルズ/ウィザーズトゥーム/等
『バトルキャンペーンブック』……一人からでも遊べる、GMが居なくても遊べる、といった特徴を持っているサプリ。
電源ゲームでいうソフトが一本まるっと入っている感じ。
GMが上手く出来ない、居ない、一人でも遊びたい、といった人へオススメ。
名称が統一されておらず、ゲームブック型サプリメントだったりバトルキャンペーンブックだったりと呼ばれ方がある。
例:ミストキャッスル/カースドランド/フェアリーガーデン/エターナルエンパイア/等
→
少し不真面目にバトルキャンペーンブックのレビューをしてみた - About Sword World 2.0
これらのサプリについては上の記事でレビューしてみました。
『博物誌』……SW2.0にはたくさんの地方が出てきます。ルールブックだけでは触れられない所を、より詳しく紹介したもの。
その地方の特産品や、流派、有名人が載っているのが特徴。
例:ザルツ博物誌/フェイダン博物誌/ユーレリア博物誌
大まかな方針としては、夏の大型サプリを書いつつ、実際に遊ぶシナリオが欲しければバトキャン、その地方を舞台にキャンペーンを作りたい、は博物誌といったところでしょうか。
では、実際に夏の大型サプリから紹介していきたいと思います。
・購入推奨
・便利さ
・面白さ
を☆5つで紹介して、最後に具体的に何が載っているのかを紹介していこうと思います。
画像をクリックすると、Amazonに飛べます。
最後に、どの順番で買うのが良いのか纏めてます。
解説読むのがかったるい人は、そこだけ見てみてください。
『アルケミスト・ワークス』 略称:AW
・購入推奨 ☆☆☆☆☆
・便利さ ☆☆☆☆☆
・面白さ ☆☆☆☆☆
名前の通り、新技能『アルケミスト』が追加されたサプリです。
アルケミスト技能もさることながら、このサプリの良いところは、『アイテムカタログ』としての役割です。
ルルブ123の武器防具アイテムをインデックス化してあり、三冊をパラパラめくる時とくらべて、大変参照性が上がっています。どの武器を買おうかなーって眺めるだけでとても楽しいです。
また、基本ルルブ123に加えて、面白いアイテムがたくさん追加されており、『シナリオの種』としても非常に優秀です。アイテムの効果を読んでいたらシナリオや悪巧みを思い浮かんだりとオススメです。
『戦士システィールの惨劇』『クルマンドの箱』『世界霊魂』など心踊るワード盛り沢山のコラムがとても充実しています。
他にも、世界観も掘り下げられます。基本ルルブでは触れられない、マギスフィアの仕組みや世界的な概念が知れたり、神の総覧、相関図、ファイター技能、シューター技能、セージ技能等、技能について詳しく書いています。初心者は特に理解が深まります。
こうした記事はSW2.0の世界を理解できるでしょう。
また、付録には魔法が目次化されており、消費MP射程形状といった基本情報がズラッと載せてあり、魔法をパラパラ確認することもなくなり、ストレスフリーになります。
(魔法のみならず、神とか も一纏めになっていてとても見やすい)
GMにしてもPLにしても、非常にオススメで、基本ルールブック+アルケミスト・ワークスがあれば、長いこと遊べます。これは買って決して損はないと断言できる1冊です。
『掲載内容』
・アルケミスト技能の説明紹介
・冒険者技能の解説(ファイターとはなんぞ? のような)
・ラクシアの神々の総覧、解説、相関図
・ポイント割り振りによるキャラクターの作製
・一般技能の紹介
・種族特徴強化の一覧
・選択ルール、防御ファンブル
・新近接武器、〈絡み〉
・アイテム総覧
・加工判定、及び加工品レシピ
・ネームドモンスターの紹介
・魔法、特技(練技、呪歌等)の総覧
『バルバロステイルズ』 略称:BT
・購入推奨 ☆☆☆ (GMの場合 ☆*5
・便利さ ☆☆☆☆☆
・面白さ ☆☆
バルバロステイルズ、蛮族の物語とあるように、蛮族PCを使用出来るのが売りです。
使用可能種族は『ドレイク』『ダークトロール』『ラミア』『ライカンスロープ』『コボルド』です。
基礎能力値が人族よりも断然高く、平然と初期作成からB5を叩きだして来るキャラはまさにバルバロスと言った所ですね。
これに加え、今まで登場した魔物データをすべて一覧化されています。
基本ルルブⅠⅡⅢの総まとめに加え、ミストキャッスル、フェアリーガーデンに登場した魔物、バルバロステイルズで新規登場の魔物、合計350以上の魔物が見やすく纏めてあります。
正直、PLではその都度ルルブを参照するだけで事足りますが、GMがシナリオで出す魔物を考えようと思った時、断然バルバロステイルズで魔物を探す方がストレスフリーに作れます。パラパラ眺めていれば、そこからシナリオが出来たりもします。
特殊能力周りのデータも整備されています。〆(主動作型)や☑(宣言型)☆(補助動作型)▽(条件型)といったルールは、このサプリで解説されています。初心者PLだとまだ少し縁が無いかもしれませんが、もう一歩踏み込みたい! というGMPLの方々は是非読んで欲しいところですね。
また、シチュエーション戦闘と言って……説明が難しいので引用します。
『シチュエーション戦闘とは、ある程度定められた状況を用意し、その状況で目的達成を目指すものです。特殊な屋内であったり、雪原であったりと、バリエーション豊かな6つの状況を用意しています』
というものもあります。
レベルごとに敵が設定されており、単独で遊んだりキャンペーンの合間のパーツとしても使えます。
コラムとしては、アレスター博物誌シリーズ(コラム) 基本ルルブではあまり触れてない、『ノスフェラトゥ』の生態やドレイクやバジリスク等について少し載っていますが、やや物足りなさがあります。
そうした部分は今月発売予定の『バルバロスブックス』に期待しましょう。
アルケミスト・ワークスと比べると読み物として期待するものではないです。魔物データをスムーズに参照したい、蛮族PCを作りたいと言った場合、購入してみると良いでしょう。
PL専の方は比較的後回しでも良いかと思います。
ただ、GMは必須に近いです。
『掲載内容』
・蛮族PCの作製
・魔物の博物誌(魔物のコラム)
・魔物データ総覧
・シチュエーション戦闘
・魔物レベル分布表
・コラム
実は、バルバロステイルズ販促リプレイもあります。
バルバロスロワイヤルと言って、バルバロステイルズで紹介された蛮族PCを実際に使用したリプレイです。蛮族PCってこんな感じなんだー、というのを知りたい方はどうぞ。
『ウィザーズトゥーム』 略称:WT
・購入推奨 ☆☆☆
・便利さ ☆☆
・面白さ ☆☆☆☆
魔法のためのサプリメントです。
魔法に関してのルール周りが大きく整備されました。特に、妖精魔法は全くの別物と化しましたが、汎用性はぐっと跳ね上がりました。しかし、理解難易度もぐっと跳ね上がりました。
正しく使うと滅茶苦茶強いんですが、幾分煩雑なので、無理にWTの妖精魔法は導入しなくても良いと思います。
真語、操霊魔法に加えて『深智魔法』という新たな魔法が掲載されています。更に、魔動機術は従来のものよりも便利な魔法が多く加えられています。
勿論、特殊神聖魔法やSW2.0に登場する魔法は全て載っています。
また、魔法のみならず『練技』『呪歌』『騎芸』といったBテーブル技能も載っています。
ただ、惜しむらくは『一覧が載っていない』
アルケミスト・ワークスの付録にあるような、人目でわかるリストが無いので、(5レベルで使える真語魔法ってなんだっけ)とパッと確認できる頁が無いです。その都度、真語魔法の場所をめくる必要があります。
こうした一覧は、後述します『カルディアグレイス』に載っています。
その辺りがちょっと不便ですが、魔法使いをガッツリやろうと思った時は是非欲しいところです。
また、コラムが面白く『魔法のある生活』といって、ラクシア世界で魔法がどのように認識されているのが、どのように活用されて暮らしているのか、といった内容が掲載されています。
今までの基本ルールブックに加えて、『“慈雨神”フェトル』『“器械神”レパラール』『“剣神”ヒューレ』『“韋駄天”ラトクレス』『“死の神”ザールギアス』『“眠りの神”カオルルウプテ』『“毒薬の神”テメリオ』『“宥和神”アーメス』の計八柱の神が新たに追加されています。
勿論、この神々の特殊神聖魔法も掲載されています。
これらの神を加えた神々の相関図改訂版はなかなか面白いですので、是非買って見てください。
さらに、魔法絡みということで『魔剣と魔法の品々』シリーズが紹介されています。グレンダールの七剛剣(相手は死ぬ)等の超強力な魔剣の数々が載っており、魔剣のコピー世代ごとに纏められています。
この魔剣はどういう効果と逸話があり、どのような迷宮を作ります、という解説も載っていたりします。自分が魔剣を作る時の参考になったりもしますね。第五世代の魔剣がこのぐらいの強さだから、これは第六世代かなーという風に。
さらにさらに、アルケミスト・ワークスで紹介されていたネームドモンスターが、こちらでも新たに載っていたり、ファミリアや妖精が少し載ってたり、新たな騎獣が載っていたり。
とにかく、このサプリは色んな情報が盛りだくさんに詰め込まれています。
かなりボリューミーな内容なので、今までのラクシアじゃ物足りない! という人はこれ一冊でぐっと世界観が広がるかと思います。
剣のかけらによる、強化の選択ルール、また抵抗を上昇させる『陽光の魔符』『月光の魔符』といったアイテム詳細もこのサプリに載っています。
『掲載内容』
・魔法のルール総則
・真語、操霊、深智、神聖、妖精魔法、魔動機術の内容
・練技・呪歌・騎芸
・魔法と世界といったコラム
・新しい神々
・魔剣と魔法の品々
・魔物と騎獣
『カルディアグレイス』 略称:CG
・購入推奨 ☆☆☆☆
・便利さ ☆☆☆☆
・面白さ ☆☆☆☆
“マナの源”カルディア、第三の剣にちなんだ内容が載っています。
新種族に『シャドウ』『フィー』『フロウライト』、蛮族で『ウィークリング』『ラルヴァ』が紹介されています。(シャドウはルルブⅠ改訂版で載っているものと同じです)
フィーは、いわゆる妖精のPC。
フロウライトは鉱石人間、生きた魔晶石と呼ばれます。
ウィークリングは、蛮族サイドのナイトメア、穢れを少なく持って生まれます、蛮族側から迫害されています。
ラルヴァはノスフェラトゥと人間のハーフ、となります。
更に新たな技能も紹介されています。『ウォーリーダー技能』『デーモンルーラー技能』『ミスティック技能』の三種類です。
どれも中々尖った技能で、変わり種といった技能です。特にデーモンルーラーは、世間的には犯罪とされているので、扱いが難しく禁止の卓も多かったりしますが……。
キャラ付けとしても面白い技能ですので、興味がある方は是非買ってみましょう。
これらの技能やキャラクターの紹介コラムに加えて、新たな神々も紹介されています。
『“戦勝神”ユリスカロア』『“秘隠神”クス』『“刃神”マキシム』『“鉄槌神”エセルフィン』の四柱が追加されました。
因みに、『“戦勝神”ユリスカロア』は堕女神ユリスシリーズという北沢慶先生著のノベルが元で、詳しく知りたい方はこちらも。イラストが可愛いです。
『“刃神”マキシム』『“鉄槌神”エセルフィン』は秋田みやびリプレイの七剣刃クロニクルに登場します。このリプレイはカルディアグレイスに登場する『シャドウ』『ラルヴァ』といった種族が登場したり、デーモンルーラー技能が使われたりしているので、カルディアグレイスの技能がどんなものか知りたいと思ったら買ってみて損は無いかと思います。
更に加えて、実はカルディアグレイス販売に辺り、カルディアグレイスの要素を盛り込んだ販促リプレイがコチラにも在ったりします。
カルディアグレイスに登場する種族と技能が全部使用されています。
また、輸出輸送で遊べるミニルールがついていたり……と話が大分逸れてしまいました。
サプリは安くは無いので、こういった文庫を一冊読んでみて興味が湧いたら買ってみるというスタイルはオススメだったりします。ノベルを読んで親しみが湧いた神を信仰してみるというのも面白いですし。
これらの種族、技能、神に加えて武器と魔物も追加されています。
武器はSSランクのみ、という中々ロマンがあふれた仕様です。
魔物は、今までに登場した魔物に比べて格段にいやらしいタイプの魔物が多く登場します。特殊能力であったり、設定が本当にいやらしいというか、陰湿というか……。カルディアグレイスの名の通り、カルディアにちなんだ魔物も多いですね。PLをいやらしくいじめたいGMの人は是非読んでみましょう。
また、戦闘ルール関連はここに載っています。『簡易戦闘』『通常戦闘』『熟練戦闘』三種が載っています。基本ルールブックⅠ改訂版には『簡易戦闘』『通常戦闘』が載っていますが、物足りなくなった人はこちらを参照してみると良いかもしれないですね。
そして、このサプリの見所だと思っているのが、技能、特技の総まとめが載っているところです!
使用レベル、名称、消費MP、対象、射程、形状、時間、抵抗、属性、概要、参照頁がひと目で確認できて纏められています! 滅茶苦茶便利です。これ目当てに買うのも悪くないレベルに便利です。
どこかでかける場合、この頁をコピーして参照するだけでグッと楽になるでしょう。
魔法のみならず、練技や呪歌、賦術、そういったもの全部載っています。一々ペラペラ探すのにストレス感じていた人は是非買ってみましょう。
『掲載内容』
・新種族
・新技能
・種族コラム
・新神々
・新武器(SSランクのみ)
・新魔物
・改訂版戦闘ルール
・技能リスト
『イグニスブレイズ』 略称:IB
・購入推奨 ☆☆☆☆☆
・便利さ ☆☆☆
・面白さ ☆☆☆☆☆
個人的に、アルケミスト・ワークスに次いでオススメしたいサプリです。本当に面白い。
イグニスブレイズでは、新種族の紹介と戦闘特技が大幅に改訂されました。
新たな種族は『ハイマン』『ミアキス』『ダークドワーフ』『バルカン』です。
ハイマンは基本ルールブックⅡの改訂版に載っているものと同じです。
ミアキスは、猫耳人間、ダークドワーフは蛮族サイドのドワーフ、バルカンは蛮族PC、となります。
戦闘特技面では、従来のものと比べて大幅に遊びやすく改善されました。導入するのは、少し負担かもしれませんが、6レベル以上を主に遊ぶ場合は是非コチラを導入した方が楽しく遊べるかと思います。
低レベル帯で、戦闘などに慣れてきたら導入してみると良いでしょう。
さて、このサプリで一番オススメしたいのは……圧倒的コラム!
ワールドの項目では、ラクシアの創世秘話から、イグニスの影響、加えて種族ごとのボリューミーな解説が載っています。面白い。
ラクシア世界への理解が広がり、キャラ付けや遊びの幅がかなり広がるかと思います。ハーフの概念の紹介もあります。
カルディアグレイスと組み合わせることで、ラクシアに生きるキャラクターをより身近に感じられることでしょう。
また、ゴーレムや妖精、魔神といったPCが操るキャラクターが強化されたり、ルール周りが少し改善されました。
サモナータイプのキャラクターを繰る場合こちらを使用すると、更に便利になると思います。
更に、イグニスブレイズで第二の剣をモチーフにしてるだけあり、結構な数の魔物が追加で紹介されています。やはり蛮族が多く増えています。
カルディアグレイスとくらべて、こちらで紹介された蛮族は純粋に強いといったキャラが多い印象ですね。
生まれ表の追加や、経歴表(通称大惨事表)の総覧が載っていたり、レベルアップに必要な経験点が纏めてあったり、高レベル作製のレギュレーションが載ってたり、この辺りが地味に便利です。
また、実はキャラクターシートの大きな頁が載っていたりします。
ルールブックⅠに付属のもののコピーは大変ですが、コチラは見開きで簡単にペッとコピーできます。HPからダウンロードして印刷する環境が無い方はあると便利ですね。
『掲載内容』
・新種族
・戦闘特技の改訂と解説、チャート表
・経歴表総覧
・経験点と成長
・イグニダイト加工のルール
・ラクシア創世秘話
・イグニス関連のコラム
・種族解説
・異種族との混血
・ゴーレム、妖精、魔神等使役する関連
・新たな魔物データ
『ルミエルレガシィ』 略称:LL
・購入推奨 ☆☆
・便利さ ☆☆☆
・面白さ ☆☆☆
ルミエルレガシィは、アルケミスト・ワークスに続いてのアイテムカタログとなります。
加えて、新種族『ヴァルキリー』『ソレイユ』『レプラカーン』が追加されています。
ヴァルキリーはナイトメアの逆で、選ばれし祝福された人間の乙女。
ソレイユは、太陽大好きマッシブな人族。
レプラカーンは、ケモミミちびっ子、となっています。
また騎芸データの大幅な改善、騎獣データの追加が行われています。
このサプリでは、今までに登場した全てのアイテムを網羅して、かつ新たなアイテムも多く追加されていますが……あくまで、インデックス的な役割となります。
索引で調べ、頁を見ると概要が掲載されて、詳しくはアルケミスト・ワークスの××頁を見てね! という風な、まさに目次です。ですので、これ単品で活用しようと思うと、少し難しいのかな? という感じです。
アイテムがたくさん載ってる最新版! と思って買うと少し肩透かしになるかもしれません。アイテム狙いで、アルケミスト・ワークスを持っていない方は、先にアルケミスト・ワークスを購入推奨です。
逆に、既存のサプリを全て持っている、という人はあるとかなり便利になります。
勿論、目次だけでなく今までのサプリに無いアイテムは多く追加されています。
サプリは揃ってないけれど、新種族が使いたい、ライダー技能を活用したい、という方は購入して貰って良いと思います。
ただ、ライダー技能は整備されましたが、基本ルールブックⅢ改訂版とほぼ同じ内容となっていますのでルルブⅢで事足りるといえば足りてしまいますが……高レベル騎獣等取り扱ってるので、ガッツリライダーをやる場合はやはり必要でしょう。
また、カテゴリ〈ガン〉の武器はかなり強く改訂されているので、マギシューの方はそれ狙いで買ってみても良いかもしれないですね。
コラムもそこそこ充実しており、神話とライダーについてのものが載っています。ライフォスやティダンの日常的な側面が伺えます。
選択ルールに、トレジャードロップというものもあります。
今まで、魔物の強化には剣のかけらがありましたが、これはレアなアイテムを落とす代わりにHPを増やす、というものです。
増加するHPが多ければ多いほど、よりレアなアイテムが手に入るので、剣のかけらで単調に増やすよりもPCの戦闘意欲がグッと増しますし。
ダンジョンのランダムで手に入るお宝など、この表を使って代用したり出来るので、結構便利な選択ルールです。
おまけ的に、『NPCとの繋がり』が載っています。リプレイやノベルに登場するNPCの総覧と、コネクションに必要な名誉点がずらーっと纏めてあります。
また、レベル別に魔物が全て纏められています。「5レベル位の魔物って何がいるかなー」と逆引きも可能です。
『掲載内容』
・新種族
・アイテム総覧
・選択ルール、トレジャードロップ
・ライダー技能の改訂
・騎獣データの追加
・コラム 神々について
・コラム 新種族について
・コラム 騎獣について
・騎芸リスト
・レベル別魔物の分類表
・NPCとのコネクション表
・購入推奨 ☆
・便利さ ☆☆
・面白さ ☆☆☆☆☆
この記事は、サプリをどれを買っていいかわからない人向けに書いています。その趣旨に沿うと、あえて購入推奨は☆1となります。
従来のルールでは、冒険者レベルは15が限界とされていましたが、フォルトナコードは最大17レベルまで遊べるようになっています。16レベルを越えた人族は、人族の限界を越え神の領域へと踏み出した者として、超越者と呼ばれます。
超越者として遊ぶための内容が詰め込まれていますが……初心者向けではないのは確かです。
15レベルでかつインフレしきっていた卓には歓喜のサプリでしたが……運用は慣れてないと非常に難しいので、他のサプリも揃えて、15レベル環境でも満足できなくなった時に、初めて手を出すと良いかと思います。
超越者データの他にも、名誉点事業、アイテムパックなど載っていますが、それ目当てで買うには少し弱いかと。
ただ、超越者のコラムなどは心躍るものが多いので、他のサプリを揃えて遊び尽くしたら是非買ってみてください。
『まとめ』
どのサプリを買えば良いかは、結局やりたいことが出来るサプリを買うのが良いのですが……敢えて言うならば。
『アルケミスト・ワークス』『イグニスブレイズ』『バルバロステイルズ』の順で三冊は欲しいですね。
これに加えて、魔法使いをやりたければ『ウィザーズトゥーム』。新種族、新技能で遊んでみたい場合は『カルディアグレイス』などに手を出しつつ、最後に『ルミエルレガシィ』を買ってみるのがベターな流れかと思います。
夏の大型サプリは、買って決して損することはないと思います。購入することでソード・ワールド2.0を盛り上げていきましょう!