旅人に尋ねてみた、どこまでリアルなのかと
少しSW2.0と関係ない話が続きますが。
自分の親友は、割と奔放で、彼のやることは全て応援するスタンスでいます。
趣味のサバゲーに行こうと誘おうとある日電話をしたのですが……連絡が取れない。まあ、こういうことはままあることなので、タイミングが悪いと思っていました。
一ヶ月くらいして、また遊びの連絡を……取れない。
二ヶ月して………しかし、連絡が取れない。
そもそも携帯電話の着信音すら鳴らない。流石に心配し始めました。
あれやこれやと悩んだ末、親友の家の電話番号知ってるじゃん、と電話してみました。
親友の名前を便宜上Mとします。
僕「お久しぶりです。Mくんと連絡が取れないのですが……」
M父「ああ、Mね。今新潟の親戚の農家に働きに出て脱走して青森まで逃げて、今福岡に向かってるよ。徒歩で」
僕「マジすか」
なお、僕もMも福岡在住である。
電話の充電も逝って、公衆電話で定期的に連絡を取っているらしい。
自分の携帯の電話番号を伝え電話を切る。一先ず、事故や病気ではなかったので安心である。
それから、無事に公衆電話から連絡が来て、色々と話した結果
9月の頭に自分が大阪旅行に行く時期、Mが京都にいるとのことで会う事に。
ようやくブログらしい話になるんですが、この現代において彼は「リアルに旅人であった」ということです。
彼の話は、TRPG、ファンタジーにおいて非常に重要な参考になるのではないか、ということで、今回ブログの記事にしてみようと思い立ったわけです。
なお、彼が新潟から青森経由で京都に至るまでおおよそ、1800km。そして、20kgも痩せた模様。
僕「この前ブログで、旅人の徒歩の移動距離とか出したんだけど……一日に30kmってあってる?」
M「あってるよ、だいたい30km~40kmだったかなあ」
あってたらしい。
M「最大、一日57kmぐらい進んだけど……一気に進むと駄目だね。次の日、10kmちょっとしか進めなかったから」
強行軍は駄目らしい。
そう考えると、ユリスカロアの【ライトニング・マーチ】は地味にエグい事がわかります。
M「後、金が無かったり、断食しながら歩いて時があったんだけど……飯食わないと駄目だね、空腹だと13kmくらいしか進めなかった」
飯を食わないと駄目らしい。
食事をしないペナルティは我々が思っている以上に、判定に影響が出そうですね。
M「テントとかは、俺のは安物だったからか、虫よけとかにしかならなかった。良いのだともう少し寝心地が良いんだろうけど。後雨は本当に辛い、テント張れないし、公衆電話で震えて眠った」
安物と雨はヤバイらしい。
確かに野宿の雨ってどうするんでしょうねえ……木のウロの中にいるイメージしかないです。
馬車で一日とか言われても、途中雨降ったら結構惨事ですよね。村に駆け込む必要性が出ますね。
雨は思ってるより、シナリオフックに使えるのかもしれません。
M「後、動物がすげえ怖かった。北の山の中は動物に襲われるって聞いたし」
北の動物には襲われるらしい
まあ、実際、旅の商人とか動物もかなり脅威ですよね……魔物データにある動物も数レベルで充分一般人死ねますし。
冒険者は蛮族とか気にかかりませんけど、一般人とは思ってるより動物への意識が変わりそうです。
M「後、一番優しかったのは青森だった。一泊させてくれて、飯とか持たせてくれた上に、二千円くれた。東京とかは5回職質されただけだった」
青森は優しくて、東京は職質されるらしい。
閉鎖で貧しい村ならさておき
それなりに、蓄えのある村なら助けて貰えそうですし
逆に、港町で店がたくさん立ち並ぶような町で、行き倒れても助けてくれるイメージ無いですね
M「地味にソーイングセット大事。リュックの肩紐とかしょっちゅう切れて騙し騙しやってたから」
ケンシロウも愛用していたソーイングセット。これも旅で地味に必携品っぽいですね。
とまあ、こんな感じだったようです。
生で旅をした男の経験談なので、ファンタジーTRPGの中でも活かす何かになれば、幸いです