【ビルドシリーズ】何故、弓シューターは弱いのか?
タイトル通り、今回は『何故弓シューターは弱いのか?』というテーマについて考えて行きたいと思います。
※太字部分加筆しました。
弓シューターは、低レベル帯では活躍の機会があっても、高レベルになるとどうしても息切れ感が否めないように思えます。
ガチでビルドを考えた際、弓シューターを高レベルで組む人はかなり少ないでしょう。
これらの考察は、最終的に『どうすれば弓シューターを実用可能な域に修正できるか』という記事に繋げるべく、考えていきたいと思います。
現行、最強のシュータースタイルは、ガンナー(所謂、マギテックシューター)です。これらと比較すると、何故弓シューターは弱いとされるのでしょう。
※便宜上弓シューターとしますが、これにはボウガンを含むものとします。
この問題を考えるにあたって、『弓シューターの役割とは何か?』という事を踏まえる必要があります。
結論から言えば、弓シューターの役割は、ズバリ『ダメージディーラー』です。
※ダメージディーラー:攻撃で敵にダメージを与える事に特化した役割のこと。
弓シューターは、『ダメージディーラー』という役割同士の中で比較した時に、圧倒的に弱いため、駄目だと言われるわけです。
ですので、今回弓シューターが比較する対象は『ダメージディーラー』を担っている技能同士で考えなくてはなりません。
ですから、敵を喰い止めダメージを引き受ける『ファイター』や、仲間を強化したりする補助魔法職と比較しても意味が無いんですね。
では、他にダメージディーラーはどういった技能があるでしょう。
主に
・攻撃をする魔法使い
・マギテックシューター
が考えられます。彼らの中で『ダメージディーラー』として比較するとどうなるでしょうか。
与えるダメージの多さというのは、大まかに以下の式で考えられます。
命中率✕与DM期待値✕手数✕対象数
与DM期待値だけ少し掘り下げると、単純に一発のダメージの大きさです。『C値が低い』『威力が高い』『魔法ダメージである』等の条件は与DM期待値が高いということになります。
では、『ダメージディーラー』職で、上記の値を、わかりやすく高低のみで考えてみましょう。
※対象数が高い、手数が低いという表現は可笑しいですが、便宜上高低で表示します。
・攻撃をする魔法使い
命中率 →高 (後述)
与ダメージ期待値 →高(魔法ダメージである為)
手数 →低 (基本的に一回しか攻撃できない)
対象数 →高(拡大数や範囲魔法がある)
『高:3/4』 となります。
命中率が高いわけは、一言で言えば抵抗されても半減したダメージが入るからです。
極端な話、40%で当たる敵が居て、近接攻撃が命中すると10点のダメージが入る、という状況であれば。
『(10点✕40%)+(0点✕20%)』でダメージの期待値は4点ですね。しかし、魔法は『(10点✕40%)+(5点✕80%)』でダメージの期待値は8点となります。
このように、命中率の期待値が高いとみなすことができます。
結論を言えば、魔法職はダメージディーラーとして優秀ということですね。
・マギテックシューター
命中率 →低 (魔力撃強化等無く、命中率を上げる手段が乏しい)
与ダメージ期待値 →高(魔法ダメージである為)
手数 →高 (1Hで撃つ事も可能な為)
対象数 →高(【ショットガン・バレット】等複数を取る攻撃が可能な為)
こちらも同じく、『高:3/4』という結果です。ダメージディーラーとして優秀ですね。
命中率 →高(最終的に《魔力撃強化》も手に入る為)
与ダメージ期待値→高(DMを上昇させる《宣言特技》が豊富であるため)
手数 →高 (《追加攻撃》《二刀流》が可能な為)
対象数 →低(基本的に単体、多くて二体しか攻撃できない為)
グラップラーも同じく、『高:3/4』ですね。単部位に対する攻撃としては最強クラスでしょう。
・弓シューター
命中率 →低 (マギテックシューターと同じ理由)
与ダメージ期待値→低(DMを上昇させる《宣言特技》も乏しく、基本的に物理攻撃であるため)
手数 →低 (2Hしか存在せず、基本的に一回しか攻撃できない為)
対象数 →低(基本的に一体しか対象に取る手段が無い為)
『高:0/4』
この通り、『ダメージディーラーとして弱すぎる』理由がお分かり頂けたでしょうか。
〈魔力の矢〉等、魔法ダメージに変更したり、C値を下げる矢も存在はします、しますが恒常的な手段ではありませんし、態々それをするならマギテックシューターで良いじゃない、という話なのです。
弓シューターが弱いと言われる理由は、ダメージディーラーとしての利点が何一つ無いからなんですね。
グラップラーは、基本ダメージは低い、シューターは【高所攻撃】など物理ダメージのバフが上昇する、等ありますが……一つ『高』に変わったとしても、他のダメージディーラー職と比べると弱さが目立ちます。
弓シューターを救済するためには、『命中率』『与DM期待値』『手数』『対象数』の少なくとも、どれか2つは改善する必要があるんですね。
勿論、他のダメージディーラー職と比べて弓シューターは『Bテーブル』でありますし、『MPを消費しない』『装飾品を圧迫しない』等の直接的な部分以外にメリットは存在します。
この4つの点の内、簡単に3つ改善出来てしまえば、余分に経験点を払いMPを消費している他の職から不満が湧いてしまいます。
ですから、この辺りも踏まえつつ、上記4ポイントの2つに手を加えなくてはなりません。
今回のテーマは、弓シューターは何故弱いか? という話でしたので、ここで一旦終わりますが。
次回は、弓シューターを救済するための流派、を少し考えてみたいと思います。
結論:弓シューターはダメージディーラーであるにも関わらず、ダメージディーラーとしての仕事を何一つ果たせないから弱いと言われる。
最後に語弊が無いように付け加えて置くと
私自身、弓シューターは嫌いじゃないし、寧ろ、弓シューターのPCを2レベルから15レベルまで成長を繰り返して育てた程度には弓シューターが好きです。
そうした中で、不遇な弓シューターを救済して欲しい! という思いから次回に繋げていきたいと思います。